Linkでは "Slack" 等にあるスレッド返信はできません。また、今後も実装の予定はありません。
Linkは医療特化のDXチャットとして、忙しく院内を動き回る医療現場の全ての方が、直感的に迷わず使えるツールを目指しているためです。
デスクワーカー、特にIT業界を主な対象ユーザーとする汎用チャットツール "Slack" では、"スレッド返信" という機能があります。
チャットルーム(Slackでは"チャンネル"といいます)の本流の中で、 "スレッド" という傍流(サイドパネル)を作り、そこで元投稿に対して返信を連ねていく形式です。
<slackのチャンネル、スレッドのイメージ>
メリットとしては以下の2点があげられます。
- テーマごとのチャットルーム(チャンネル)の中で、さらに小トピックごとにスレッドを作ることで、小トピックごとの投稿を一元化できる
- チャットルームに入っていても、スレッドに加わっていない(宛て先指定されたり返信をしていない)メンバーには通知が一切行かず、業務を妨げない
一方、このようなデメリットもあります。
- 最初の宛て先指定に漏れがあると、指定から漏れたユーザーはその後のスレッド内の返信に一切気づくことができない(「そんな投稿、いつどこでされたんだ?」とトラブルになる)
- 過去のある投稿を探すとき、どのスレッドにあったかを思い浮かべ、そのスレッドを見つけられるスキルが必要(多くの場合、似たようなワードで投稿されるので、検索機能ではなかなか目的の投稿にたどり着けません)
- 本流と傍流ができるため、科長などがチャットルーム内の過去の投稿を全て見ながら遡りたいとき、プロセスが煩雑で漏れが生じる
我々は、医療機関さまが以下の4点全てを満たせる場合、Slackをご利用いただくのが最適解だと考えております。
- 利用ユーザー全員が、宛て先指定やスレッド返信のルールを厳密に守ることができる
- 利用ユーザー全員が、スレッドを含む過去の投稿を的確に探せるITリテラシーを有している
- 「過去90日までしか投稿を遡ることができない(無償版)」or「1ユーザー月額1,000円~(有償版)」という条件を許容できる
- 患者情報・医療情報を投稿しないため、3省2ガイドライン対応ツールである必要がない
Linkにおいては「返信機能」を使うことで、「どの投稿に対する返事なのか」を明確にすることができます。
Linkは医療特化のDXチャットとして、忙しく院内を動き回る医療現場の全ての方が、直感的に迷わず使えるツールを目指しているため、
上記を踏まえ、スレッド機能をあえて実装せず、よりシンプルな「チャンネル内は1つのタイムライン」という仕様にしております。